事実だけではない

(今日のコトバ)

 

事実だけで攻めたら、現実は悲鳴を上げる。

 

 

 

 

文科省の内部文書が事実かそうでないかと、

連日、マスコミ報道を騒がせている。

解決するには、その文書を発信元をつき止めて、

真偽のほどを明解にすればいい。

ただ、この文書が本物でなくては困る人と

本物であっては困る人がいて、

簡単な作業が遅々として進まない。

報道をみているだけでは、

「何やってんだ!」と思ってしまう。

だが、人生においての事実はどうだろう。

何も利害関係がなく、

誰も困らないものは、

事実は事実として普通にまかり通る。

ただ、人と人の関係で利害が発生すると、

事実の前に考えることがある。

自分に利益があるか。不利益があるか。

相手に利益があるか。不利益があるか。

その結果、いずれの場合も、

事実をそのまま伝えない方がいい

という判断になる時がある。

つまりは、嘘をつく、

あるいは、いまはやりの忖度するということもある。

人は、人生経験の中で知っている、

事実がどけれだけ人を追いつめるかを。

だから、事実をそのまま伝えないという知恵を使う。

文科省の内部文書の件は正しく伝えられるべきだが、

自分の人生の中では、

事実だけで突きつめられると苦しくなることがある。

政治の場がいい反面教師になっていると思う。

 

 

 

 

 

 

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