人を傷つけない時の嘘

 

(今日のコトバ)

 

真実の痛みに耐えられない時、

嘘は優しい真実になる。

 

 

 

昔のドラマではよくあった。

不治の病の告知の時、

別の病名を伝えて患者の気持ちを

和らげようとした。

現在は、どんな病名でも、

ほぼ告知するのだが、

ある時代はみんな口裏を合わせて

嘘をついた。

ただ、生きていると、

真実を伝えることが

最良の選択でない場合もある。

例えば、自分が中間管理職の課長だとして、

部長が新人のスキルに疑問符をつけている。

その言葉をそのまま伝えたら、

新人はつぶれてしまうと思った時、

言葉は慎重になる。

真実を伝えるようにしたいのだが、

モチベーションを上げるために、

「部長がすごく期待している」と

真実ではない言葉を伝えることもある。

優しい嘘とでもいおうか。

この世の中で生きていると、

真実が重すぎることがある。

その時、優しい嘘も必要。

人を傷つけけないための嘘。

誰もが心のどこかに

持っていていい嘘ではないだろうか。