(今日のコトバ)
近道したら、遠くまで行く脚力がつかない。
人は、短縮したがる。ケータイの短縮ダイヤルだけでなく、
言葉も、仕事も、勉強も、何でも今ある状況より短くすることを良しとする。
それは、人間の進化と通ずることかもしれない。
複雑なものを簡単にすること。それは悪いことではない。
ほとんどの場合、良いことだといえる。
ただ、なんにでも簡単にするまでの過程があるはずだ。
その過程が理屈にあっていないと、簡単になったはずの仕組みが破綻する。
到達するまでの研究、研鑽がやっぱり必要なのだ。
時間をかけて近道をつくらなければ、近道が茨の道になってしまうかもしれない。
遠まわりのような時間経て、人はものごとを単純に変えていく。
もしかすると、近道や単純や短縮は、しっかりと時間をかけて、
遠まわりして歩いた人の脚にだけに教えてもらえるご褒美なのかもしれない。
(トピックス)
ブッフバルト監督帰国
浦和レッズ監督ブッフバルトが帰国。最後のインタビューで
「浦和レッズはバルセロナ、レアルマドリード、マンチェスターユナイテッド、
チェルシー、バイエルンと同じ存在価値になると思う」と語った。
まだまだ、世界のクラブチームとの差があるとはいえ、サポーターは完全に
ワールドクラスになったレッズ。もし、この日本に世界クラブ選手権で
決勝まで到達できるチームがあれば、日本のサッカー文化はもっと進化するだろう。
日本のレッズを超えて、世界のレッズになることがいちばんの近道かもしれない。
全国高校サッカー選手権 決勝は作陽対盛岡商
準決勝第一試合は1ー0で作陽(岡山)が神村学園(鹿児島)を敗った。
また、第二試合は1ー0で盛岡商(岩手)が八千代(千葉)を敗った。
この結果、決勝は作陽対盛岡商の戦いになる。Jリーグ内定が決まっている
米倉、山崎を中心に優れたパスワークで勝ち上がってきた八千代は、
雨の中の最悪のコンディションで実力が100%発揮できなかった。
かたや、盛岡商は昨年11月に心臓の手術をした斎藤監督の執念がのり移った
ような守備で初優勝を目指す。高校生の戦いは清々しかった。
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