ひとつの嘘が無数の嘘をよぶ

(今日のコトバ)

 

 

人は持っているもので嘘はつかない。

持っていないもので嘘をつく。

 

 

 

 

なぜ人に嘘をつくのだろう。

戦術として人を騙してやろうと思って、

嘘を並べることもあるだろう。

だが、たいがいの場合は、

人とのコミュニケーションをとりたいと感じた時に、

自分にその知識が不足していると嘘をついてしまうのでないか。

つまりは、他の仲間が共通項を見つけている時に、

自分もその輪に入るために嘘をついてしまう。

子供だと、その嘘が発覚した時、

仲間はずれになったり、いじめの原因になったりする。

大人だと、上手に、適当に嘘をつく人と、

嘘をついているとわかっていても「あいつはしょうがない」と、

流してもらえる人と、不愉快になるほど嘘をつきまくる人と、

騙すために嘘をつく人と、様々な嘘つきが現れる。

もっといえば、嘘をついた方が丸くおさまるから嘘をつく人もいる。

生きるためには、嘘も必需品ということもできる。

だから、嘘が悪いと一方的にいうことはできない。

自分自身も、嘘をついてきたし、つかなくていい嘘だってついてきたと思う。

ただ、人の致命傷をあたえるような嘘は、やってはいけないと思う。

それは、嘘ではなくて罪になってしまう。

さらに、自分にないものを嘘で埋めるて生きることは、

心を汚していく作業ともいえる。

1の嘘が2の嘘をよび、2の嘘が4の嘘をよび、4の嘘が無数の嘘をよぶ。

自分の中ででもっているもので生きていく。

人を無用に傷つけないように生きていく。

そのために、人にも、自分にも、嘘は簡単につくものではないと思う。

 

 

 

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