心の学校

(今日のコトバ)

 

 

大人になると、学校へ行かないかわりに

出来事すべてが勉強になる。

 

 

 

学校の授業は退屈で、いつも窓の外を眺めていた。

早弁をした。机をベットに代えていた。

だけど、おっかない先生がいてゲンコツを武器に

だらし無い少年少女を矯正した。

授業内容を変更して、自分の人生論を語る先生がいた。

授業を放り出して、川原へ遊びに行った。

不良どものケンカを力づくで止めた。

出来のいい子に肩入れする先生もいたが、

必ず出来の悪い子、いじめられている子を救ってくれる先生もいた。

ひと昔前は、情も含めて教育をしてくれていた。

だが、いまは少し環境が異なってきているようだ。

身長は伸びているのに、体力は低下している。

怒られることを知らない子は、すぐに心が折れてしまう。

「つめこみ」がいけないといった教育なのに、

「ゆとり」にしたら教育自体が崩壊し始めた。

時間が出来た子供たちはもっとのびのび育つはずなのに、

パソコンとゲームの前にしがみつき、家から出なくなった。

いま、子供の時代に憶えることが、大人まで持ち越されて社会人になっている。

これは、子供のせいではない。かといって大人のせいでもない。

ましてや国のせいでもない。もっといい社会をつくろうと考えた結果だ。

だからこそ、いろいろなことを知らないで大人になった子供たちを、

社会全体で支えてあげる時がきている。

メールと携帯で秒刻みで追い込むのではなく、たまには海へ行って

潮風に吹かれて現実を忘れたり、

若手の失敗を年輩者がかぶってあむげててもいいじゃないか。

日本は変わった。よくも変わった。が、想像しない方向へも変わってしまった。

ならば、大人たちの社会も、昔の学校のような機能をもった環境にしたらどうだろう。

衣食住がこんなに豊かになったのに、自殺者が年々増えていく社会は

やっぱりおかしい。夢と聞かれて答えられない子供がいる社会もおかしい。

いまこそ、子供が学校を出たら、大人の先輩たちが心の学校をつくってあげるのだ。

企業が考えるだけではない。大人の先輩たちが、これから大人になる子供たちを

優しく、熱く、教えてあげるのだ。

人間は、いくつになっても吸収できる。人間の強さ、人間の素晴らしさを

社会が、大人たちが、伝えてあげるのだ。

 

 

 

 

 

(トピックス)

 

 

「もっと上を」中村俊輔、世界を驚嘆させる。

 

昨日の欧州チャンピオンズリーグ、セルティック対

マンチェスター・ユナイテッドの結果を受けて、

欧州が中村俊輔を激賞している。

「ナカムラのKO勝ち」、「ナカムラ・マジック」、「ベッカムのようだ」、

「神から授かった才能を持っている」、

「この一発で一生分の金を稼いだ。大挙スポンサーがつくだろう」、、、、。

これ以上ないというほどの賞賛の嵐だ。対戦相手がルーニー、

クリスチャン。ロナウド等、欧州チャンピオンになったてもおかしくない

戦力を保持するマンUということもさることながら、

そのチームに2度フリーキックを決めてしまった。凄すぎる。

また、俊輔は「もっと上に行きたい」と話す。チェルシー、

レアルマドリード、ACミラン、バルセロナなど、世界中のスーパースターと、

日本最高のスターが激突するのを考えると、

ただでさえ最高峰のプレイを堪能できる欧州チャンピオンリーグが

さらに楽しめる。

 

 

 

浦和レッズ、優勝へ前進。

 

Jリーグ、浦和レッズ対ヴァンフォーレ甲府は3ー0で浦和レッズが勝利。

ワシントンが2得点、山田が1得点で得点上は圧勝だが、日本代表選手0の

ヴァンフォーレ甲府の攻撃力は見事なものだった、来シーズンあたり

台風の目になるかもしれない。

浦和レッズは今年で退団の噂のあるブッフバルト監督のためにも、

ぜひJリーグチャンピオンを手にしたいところだ。

 

 

 

城彰二、今季限りで現役引退。

 

横浜FCで三浦知良と共にフォワードを組む城彰二が今シーズンをもって、

現役を引退する。Jリーグの夜明けに日本のエースストライカーとして

登場した城もヒザの状態が限界を超え、引退を決意した。

今でも語り草になっているアトランタ五輪の「マイアミの奇跡」では、

あのブラジルを破り、フランスワールドカップでは全試合エースとして

出場した。ここ数年は話題は話題になることは少なかったが、

今季、横浜FCがJ1への昇格争いを繰り広げているまっただ中の引退表明だった。

今年は、中田英寿も引退しており、Jリーグ創世記のスターが

また去ることになる。サッカーの歴史をつくったエースの城よ、お疲れさま。

 

 

 

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