謙虚に繰り返す

(今日のコトバ)

 

アンダーグラウンドには、

恵まれない天才たちがあっちこっちで吠えている。

 

 

 

過信してはダメだ。ちょっとぐらい評価されても、

本当の実力は自分自身が一番知っている。

飛び抜けてトップを走っていない限り、

自信はすぐに過信に喰い尽くされてしまう。

一瞬で中盤になり、どん尻争いに巻き込まれることになる。

世の中には、名前のない天才たちがどの分野にも存在する。

チャンスさえあればすぐ浮上する天才。

トップを走ることを放棄した天才。

縛られることを嫌がる天才。

運に恵まれない天才。

天から授かった才能で、いくらでもチカラを発揮できる人間はいるのだ。

評価されるように努力することは素晴らしい。

たが、評価されたからといって止まってはいけない。

謙虚に。あくまでも謙虚に。

また、次の自分をスタートさせるのだ。

その繰り返しだけが、自分を進化させる最善の策のだから。

 

 

 

 

 

(トピックス)

ストーブリーグではメジャーリーグへの挑戦の話題で盛り上がっている。

ポスティングで巨額の入札金が動く松坂大輔は、メジャーでも金銭面で

ギブアップする球団が出てきた。巨人での歴史に幕を閉じた桑田真澄は、

一部無謀とも思える決断でメジャーを目指す。そして、昨日、日米野球

で活躍した涌井秀章は、早くもメジャーで通用すると全米選手から絶賛

された。時代は移り変わるが、まだ見ぬ日本の天才が、米国メジャーに

名刺かわりの投球を披露した。日本の天才たちは、メジャーという舞台

で吠えようとしている。

 

 

日本ハムファイターズの小笠原と広島東洋カープの黒田がFA権を行使

しそうだ。当初、小笠原は中日が、黒田は阪神が獲得するものと思われ

ていたが、ここにきて巨人が二人とも獲得に乗り出すという。巨人は、

他球団で育ったスーパースターを獲得するのではなく、金もあるのだか

らじっくり自前のスターを育てた方がいいと思うのだが。

 

 

世界バレーは宿敵・韓国を撃破。二次リーグ進出を決めた。

菅山かおるのレシーブ、竹下佳江のトス、そして、新兵器・小山修加のスパイクと、

日本の色が鮮明になってきた。このチカラでイタリアも、ブラジルも、

撃破してもらいたいものだ。

 

 

SmaSTATIONで松田優作伝説が放映された。早いもので彼が亡くなってから

十八年がだった。しかし、まったくといっていいほど古くささがなく、

ブラックレインや野獣死すべし等は、新作の予告のようにドキドキした。

今回の放送では、人生の晩年にスポットをあて、特にブラックレインの秘話が

中心となった。ブラックレインのオーディションシーンの秘蔵VTRが流され、

リドリー・スコット監督から「グレート!」の声がかかる。VTRにはカット

されているが、200人を超えるこのオーディションから「松田優作しかいない」

と一発で決定したそうだ。結果、ブラックレインを観た人はわかると思うが、

日本、世界を超えて希有の悪役ヒーローを演じた。ゲストの爆笑問題・太田光が

「後、2本か、3本でいいからハリウッド映画に出してあげたかった」といった。

本当にそう思う。日本では永遠のヒーローになったが、世界ではもう少し恵まれ

てもいい天才であったのかもしれない。

 

 

 

 

 

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